人間環境学部教員コラム vol.6
2008.08.21 現代コミュニケーション学科 岸 正尚
研究室にはゼミ生が日々集まってきます。
奥の一角には私の読書コーナーがあります。
拙著『宮崎駿、異界への好奇心』(菁柿堂)のいくつかの原稿は、ここ生まれです。
ゼミ生が作ってくれたトトロの置物、
ゼミ評論誌1号『もののけ姫の世界』、
ゼミ新聞「ひらかた」1号〜3号・・・、
どれもゼミ生の汗の結晶です。
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研究室の入口に掛かった暖簾(のれん)をくぐると、
そこは異界つまり日常生活とは違う空間が広がっています。
ジブリ作品中の川を渡るシーンの意味、
「ハウルの動く城」の帽子の象徴性などなど、
外界とは趣の異なった議論が交わされています。
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ジブリ作品の分析で獲得した、
作品を深く掘り下げて読み込んでゆく姿勢および手法は、
ゼミ生個人個人が卒業時に提出する
多岐な分野にわたるゼミ論に結実していきます。
「児童文学の魅力」
「タイの少数民族の神話的世界」
「御輿(みこし)論」
「芸能に見る日本の美意識」、
ライフワークにもなるタイトルの一部です。
みんないつの間にか大学生らしい顔立ちになっていきます。
いい顔しているでしょ。
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岸 正尚(現代コミュニケーション学科)