教員紹介

人間環境学部教員コラム vol.197

2016.05.09 現代コミュニケーション学科 施 桂栄

中国常州大学との共同ゼミナール:中国文化調査研修

2015年11月5日(木)~11月9日(月)の日程で、中国文化調査研修を中国の常州大学外国語学部日本語学科と共同で実施しました。6名の学生がこの研修に参加しました。常州大学は中国江蘇省常州市にある総合大学です(在校生は約18,000人(院生含む))。常州市は上海から西へ高速鉄道で約1時間のところに位置し、2500年の歴史を誇る文化都市として知られています。

 

研修の一日目は、日本語学科と共同ゼミナールを行い、お互いに事前学習で研究した相手の国の「食文化」と「若者文化」について発表と交流を実施しました。その後は、名所古跡である「文筆塔」(南北朝時代)と「天寧寺」(唐の時代)を中心に、文化調査を共同で行いました。

 

「文筆塔」は1500年余りの歴史を持っています。伝説によりますと、塔の頂に華やかな光が現れると、常州辺りで必ず状元(科挙制度での全国最終試験で第一等の成績を修めた者に与えられる称号)が現れます。塔が建てられた以降、常州で合わせて15人の皇帝、9名の状元などが誕生したそうです。近代になってからも政治と経済、歴史、文化、科学技術など様々な分野のエリートが輩出しているということから、文筆塔は常州文化のシンボルとなっています。

 

「天寧寺」も1300年余りの歴史を有している有名な仏教の聖地です。清朝の乾隆皇帝が3回このお寺を訪れたこともあり、「龍城象教」の横額と対聯(中国で門や柱などに貼ったり吊るしたりする対になった文句のこと)はその時に賜われたものです。天寧寺には「天王殿」や「羅漢堂」、「大雄宝殿」があります。そのなかの羅漢堂には五百羅漢(供養と尊敬を受けるに値する人の意で、悟りをひらいた高僧)が供えられており、常州の人々は旧正月になると天寧寺へ羅漢を数えに行く慣習があるようです。自分の年齢によって、どちらかの羅漢から数え始めて、自分の年齢と同じ数に当たる羅漢の表情から当年の運勢を予測できるからだそうです。

 

今回の研修は短い日程でしたが、学生にとって、中国の文化を肌で直接に感じるのは初めてのことなので、とても貴重な経験になったと思います。この研修を通して、中国の歴史や文化について体験的に学ぶことができただけではなく、中国の若者との間の相互理解も深まりました。この経験は今後学生それぞれの自己成長につながっていくと信じています。

 

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施 桂栄(現代コミュニケーション学科)

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